調達に関する国立大学法人東京工業大学の基本方針の制定事由等について
1.コンプライアンス
東京工業大学は,不正な取引を排除し,社会規律,法令,学内規則等を遵守した調達を実現します。
取組姿勢(目的と背景)
東京工業大学は,社会の一員であることを自覚し,社会規範や法令を遵守し,研究・教育機関としての責務を果たします。
我々は,社会の模範となることを目指し,社会規範や法令及び学内規則を遵守することにより不正・不当な取引を排除し,健全な取引を通じて社会的正義の実現を推進します。
取引先様に守っていただく事項
- 取引にあたり贈賄,談合及び本学教職員との癒着などの誤解が生じることのないようご協力をお願いいたします。
- 取引にあたり,調達の仕様を充分ご確認のうえ,納品等をお願いいたします。
なお,納品等の際,東京工業大学の検査に不合格であった場合には,速やかに交換等を行うようお願いいたします。
- 次の行為は,不正経理とみなしますのでご注意願います。
- 預け金(本学教職員からの預け金の依頼の承諾)
- 支払期日の不明確な取引
- 取引事実と異なる書類
- 教員が発注できる金額は税込100万円未満となっており,税込100万円以上の発注は,契約担当部署(財務部契約課,すずかけ台地区事務部会計課)が行うことになります。教員が税込100万円以上の物品等を直接発注することは認めておりません。
また,1件の調達として取引できるものを意図的に分割して発注することも認めておりませんので,併せてご留意願います。
- 納入時に,検収センターによる納品検収を義務づけています(案件あたり税込100万円未満が対象です)。
納入時に検収センターに立ち寄り,
- 検収員による開梱
- 納品書と納品物品との照合
を受けた後,納品台帳へ所定の事項を記入のうえ,「検収印が押印された納品書」を検収員から受け取り,各教職員の納品先に納品してください。
「検収印が押印された納品書」は,各教職員にお渡しくださるようお願いいたします。
ただし,配送業者等が直接研究室等に納品される場合は,各教職員に検収を受けるようお願いしてください。
※ マーキングシールの貼付及び出口管理については,令和元年11月1日より廃止いたしました。
検収センター所在地
大岡山キャンパス :大岡山地区全体
すずかけ台キャンパス:すずかけ台地区全体(すずかけ台図書館B1階)
田町キャンパス :田町地区全体(1号棟1階104号室)
- 次の行為を行う場合には,契約担当部署へ届け出て下さるようお願いいたします。
- 本学教職員に対する物品の貸出(将来の売買を前提とした貸出を含む)
- 本学教職員に対する物品等の無償提供(試供品及びデモンストレーションと称する提供を含む)
関連する法令等
2.取引先選定の公平性
調達の相手方については,透明性及び公平性を確保した競争を原則とし,競争によることが出来ない場合には,本学の規則に基づき厳格に調達の相手方を選定します。
取組姿勢(目的と背景)
東京工業大学の運営は,主に国民の税金を原資とする公費及び学生が納付する授業料等から賄われていることを踏まえ,公平な取引の推進が求められます。 我々は,広く契約に関する提案を受け付け,特定の者を利することなく取引先を選定するために,透明性のある競争によることを原則としています。また,競争によることができない場合にも,本学のルールに基づくものとし,恣意的な選定は行いません。
取引先様に守っていただく事項
- 本学では,透明性及び公平性を確保し,調達の競争性を高めるため,特定の取引先が有利になるような仕様書の作成はしないこととしています。
- 本学では,平成27年1月より「大学の求めに応じ,必要な書類の提出に協力するとともに,貴学職員より不正な行為の依頼等があった場合は,直ちに通報いたします。」旨を記した誓約書を,全ての取引先から徴取しております。
なお,「国立大学法人東京工業大学契約事務取扱細則第32条の2」には「契約の相手方が誓約書を提出しない場合,契約担当役は,当該契約の相手方と契約を締結しないものとする。」と明記されておりますので,本学の基本方針をご理解ご同意のうえ提出願います。
関連する法令等
3.説明責任
東京工業大学は,調達に関する情報を公開し,説明責任を果たします。
取組姿勢(目的と背景)
東京工業大学の運営は,主に国民の税金を原資とする公費及び学生が納付する授業料等から賄われていることを踏まえ,透明性の確保により社会に対する説明責任を果たすことが求められます。
我々は,調達に関する情報を公開し,社会一般からの疑義等に対して真摯に受止め,適切な説明責任を果たします。
取引先様に守っていただく事項
取引内容について,本学が問い合わせを行った場合には速やかなご対応をお願いいたします。
関連する法令等
4.パートナーシップ
東京工業大学は,調達の相手方と対等の立場で取引を行うとともに,相互理解と信頼関係を構築することに努めます。
取組姿勢(目的と背景)
東京工業大学の研究・教育は,様々な取引先から調達する物品やサービスにより支えられ,国民や社会に貢献しています。
そのため,取引先とのパートナーシップなくして,東京工業大学の運営の効率化や社会貢献は実現できません。
我々は,取引先との相互理解に基づく信頼醸成に努め,対等・健全な関係を構築します。
取引先様に守っていただく事項
皆様は,東京工業大学と対等の立場であり,パートナーでもあります。
本学教職員が物品等に関する情報提供を依頼した場合にはご協力いただくとともに,不当な要求をされた場合には必要に応じ本学担当者にご通報願います。
5.環境配慮
東京工業大学は,調達に際し環境に配慮します。
取組姿勢(目的と背景)
東京工業大学は,世界的な課題となっている環境問題に積極的に取り組みます。我々は,環境に配慮した物品・サービスを優先的に調達することにより,環境負荷の軽減に努めます。
取引先様に守っていただく事項
東京工業大学への納入物品等は,環境に配慮したものを優先的に納入いただくよう本学の取り組みにご協力をお願いいたします。
関連する法令等
6.経費節減
東京工業大学は,調達の効率化などにより経費の節減を図ります。
取組姿勢(目的と背景)
東京工業大学の運営は,主に国民の税金を原資とする公費及び学生が納付する授業料等から賄われていることから,限りある経営資源の有効活用が強く求められます。また,経営資源の適正な執行により,研究・教育の進展に寄与します。
我々は,計画的な執行を行い,競争等の実施により適正な調達と共により安価な調達に努めます。また,調達手続きの効率化を進め,経費の削減を推進します。
取引先様に守っていただく事項
東京工業大学の調達案件においては,高品質かつ安価な調達ができるようご協力をお願いいたします。
本学が,調達効率化のための施策を講じたときはご協力をお願いいたします。